三沢直子さんという、、心理学、精神、精神障害などの研究をされている方の講演を聞きに行ってきました。
タイトルは、「絵に表れた子供の心の変化」というもの。今後の子育てに参考になればと思ったのですが、十分に今からでも役立つお話で、同じく二人の子を持つ母である講師から、大変参考になるお話をうかがうことができました。
彼女は子供の内面を探る方法として、A4判の紙に、人と木と家を題材にして絵を描かせるという方法で、全国津々浦々、島々まで飛び回り、長い年月をかけてデーターを集めたそうです。
1981年の子供と、1999年の子供の絵を見比べてみると、驚くほどその絵が変わってきていました。スクリーンに出てくる数々の絵は、私でも理解できるものなのです。
簡単にいうと、1981年の子供(小学6年)の絵は、家が大きく存在感があり、奥ゆきのある絵で、洗濯ものや、お母さんが作業していたり、生活感を感じる。
しかし、1999年(小学6年)になると、家は小さく、存在感が薄い。構想がちぐはぐだったり、非現実的な要素が見られるものが多い。また、学級崩壊していたというひとつのクラスの中では、破壊的攻撃的な絵を描く者もいれば、小さく薄くうつ病の人に見られるような絵を描く者、また書き廻られ、統一感のない絵を描く者がひとつのクラスにいた。
絵に映る家は、子供の、心の中の家=家族=子供の受け皿 の象徴。だそうです。
が、小さくなっているということは、言いたいことを発散できる場所、相手がいない・・
そこで、溜まって飽和状態となった現代の子供達はきれやすくなる、そうです。
それらの絵は、一見素人の私から見ると、時に一風変わったアートのように見えたりもしました。雲から手が出ていたり、変なおじさんがおもしろおかしく描かれていたり・・・
しかし、それが非現実的であり、1999年の子供は1981年の子供と比べ、空間描写が異質で統合性がなくなったといえるそうです。
その原因として、挙げていたのが、ゲーム、テレビ、塾や、過熱する早期教育など。
乳幼児の頃に、子供同士、大人など多様なコミュニケーションが薄れると、大人になった時自分の思い通りにいかない事に大きなストレスを感じたり、自己や他者への実感が希薄となり、最近起こりうる残酷な事件などを起こしたり・・
ゲームという点では、攻撃的、セクシャルなゲームがよく批判されるが、それ以上に、楽しく愉快で、長く続けられるようなゲームもよくないと言っていました。
ゲームばかりしていると、現実と非現実の境目がつかなくなるばかりでなく、脳の中の前頭連合野という場所が停止してしまうそう。その場所はキレる時にブレーキをかける仕事をするそうで、そこが停止してしまうというと、聞こえはよくない。
三沢先生がおっしゃっていた印象的な言葉
「日本は生身の子供を実験台のように使っている」と。
ゲームやテレビが散乱していて、自由で規制がない。どれだけ悪影響か実験しているようだと。
びっくりした話で、イギリスでは乳児は何階以上に住んではいけないという法律があるそう。
小さい時から高いところで生活すると、地に足を着いている感覚がにぶり、精神に障害をきたす恐れがあるそう。 三沢先生が、都内一等地の高層ビルに囲まれた場所にある小学校で同じように絵を描く実験をしたところ、多くの生徒の絵に地面と接する線がなかったそう。ちなみに、そういう絵は分裂症の患者によくみられるそうです。
私も子供のころ、ゲームは大好きで、失敗してはリセットボタンを押して、最初からまた始める。そんな事をよくした記憶はあるし、何かにつまずいた時、「リセットボタンがあればな~。」と思ったこともよくある。
でも、支配者のように、王様のように君臨できるのはゲームの世界だけであって、世の中そううまくは行かないんです。ということ。社会に出てよくわかった気が(;一_一)
我が家の近所のチビッコ達は、よくDSを持って公園でゲームしてる姿を見るけど、今の子はみーんな持ってるし、うちの子だけ持たせないってのも大変だろうし、
もっともっと臨床実験などの結果が解明されて、悪影響が明確になれば、世論がもっと動きだすだろうし、そう願うと同時に、
子供同士、外で元気に遊んで、生身の人間関係をたくさん築いていっていける環境を我が子だけでなく、みんなで作っていけるように、それが大人のすべき事かなと思いました。
一歳を過ぎると同時に、いろんな事ができるようになったきら。
今、どんなものに興味があるのか、与えるおもちゃはどんなものがいいのか、など考えていた私。そんな今の私の心にドーンと響いた言葉。
「母がどんなに頑張っても、子供の心を育てるには、
3分の1程度しかかかわれない
後の3分の1は、父、家族など他の大人
残りの3分の1は、子供同士
で育てるもの。」
なんだあ、3分の1だけかあ~。と思った私。
パパに後日この話しをすると、「え~3分の1も!」と。
確かに、今の我が子には母がすべてに思えるけど、子供の人生からしたらこんな時はほんの3、4年で、後の人生はいろんな人と出会い、外の世界へどんどん出かけていくんだね。
今のこの時を大切に、子供にとって、一瞬一瞬がとても大切なことを改めて認識できました。

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